前回の記事では「なぜセネガル人向けにカレーとシチューの販売から始めたか?」についてご説明させていただきました。
前回の記事はこちら⇒なぜセネガル人向けにカレーとシチューの販売から始めたか?
「グランドオープンしてカレーとシチューが地元のセネガル人に受け入れられたのか。」
実際に開業し半年が経った途中経過をご紹介させていただきます。
開業当初は沢山のお客様が来店してくださりました。
特に日本人の方達からは「日本のカレーが200円で??安い!」とのお声を頂き、ご来店してくださりました。
また、セネガルの学校で日本語を教えられている方がアフリカ人の生徒を連れて10人で来てくれたり、セネガルに拠点がある日本の団体の方もアフリカ人のインターン生を連れて来てくださったりしました。
その方達はアフリカ人とは言え日本に興味がある方がほとんどだった事もあり皆さん「美味しい!」と言ってくれていました。
その一方で地元のセネガル人達はあまり来てくれていない。
うちのセネガル人スタッフ達や試食会に来てくれくれたアフリカ人達は「1,000CFA(200円)なら絶対に行くよ!」と言ってくれていたのに。。。
「1,000CFAなら食べに来てくれる。」僕らはその言葉を鵜呑みにしてしまっていました。
ただ、時間が経つにつれなんとなくその言葉の意味がわかるようになってきました。
彼らは本気で1,000CFAなら食べたいと思ってくれている。
しかし、いざ1,000CFAを支払う行為というのは全く別物なんです。
一見すると全く同じのように思いますが、「1,000CFAでカレーを食べたい!」というのと、「実際にお金を支払う」というのは完全に違う事だと理解するのに少し時間が掛かりました。
試食会に来てくださった方たちはウソを付いていたわけではなく、いざお金を支払う事を目の前にすると1,000CFAを支払う事を躊躇してしまうのです。
そして、セネガル人が一番好きな料理。
それはやはりセネガル料理なんです。
セネガル料理は最安500CFA~とジャンムレックのカレーの半額で販売されています。
「そりゃあ多くのセネガル人は美味しくて安いセネガル料理を食べにいくよな・・・。」というのが正直な感想です。
ただそんな中にもリピーターになってくれる方が徐々に増えつつあります。
ダカールにはセネガル人以外のアフリカ諸国の方たちも沢山住んでいます。
彼らはそれぞれ自分の国の料理があります。
彼らの国の料理はセネガル料理に似ている料理もあるそうですが、そうではない料理もあるとのこと。
そして中には「セネガル料理は飽きたよ・・・。」という人もいました。
そういう理由からジャンムレックには「セネガル料理があまり好きではないアフリカ諸国の方」がリピーターになってくれています。
一見するとセネガル人にも見えるのですが、国籍を聞くと「ギニア人、ガンビア人、コートジボワール人、ブルキナファソ人・・・」などと様々です。
セネガル人は中々まだリピーターになってくれている方は少ないですが、「ジャンムレックのカレーは油が少なくて健康的だから」と食べに来てくれるセネガル人も少なからずいます。
ジャンムレックとしてやっていきたい事は健康志向のカレーやシチューを食べてもらう事なので、そのコンセプトを基にセネガル人のお客さんも増やしていけたらと思っています。
地元のセネガル人をターゲットにしたビジネスは本当に難しい事だとわかりました。
彼らは現金をほとんど持っていない人も多いので、そういう方たちに食事を食べてもらうというのは本当に難しい。
そして、「健康志向」というのは中流以上の人以外でないと中々興味を持たれない事もあります。
本当に開業してみて少しずつですが、見えてきました。
売上目標にはまだ一度も到達していないジャンムレックですが、これから健康に興味を持つ方が増えるのは間違いないと思っているので、そういう人が食べに来たくなる店作りを今いるインターン生達と行っています。
これからインターンに来られる事を検討している方も是非日本で自分なりに色々と考えてみてくださいね。
その上でわからない事があればいつでもご連絡ください。
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